矯正治療について

当院の矯正治療について

矯正治療は顎の発育不全、呼吸障害、舌や口のまわりの筋肉の働きの障害などによって生じる、不正咬合(悪い歯並び)を整えていく治療です。

矯正装置を用いて歯や顎の骨に力をかけ、ゆっくりと動かして治していきます。
矯正装置にはさまざまな種類があり、患者さんのご要望とライフスタイルに合わせて、適切な治療方法をご提案いたします。

治療の流れ

1 初診(30~60分)

初診では、患者さんの気になっていることと治療に対する要望を伺います。治療をどのようにされたいか(あるいはどのようにしたくないか?)をお聞きした上で、可能な治療法を提示するようにしています。おおまかな治療の可能性と治療費を説明しています。
相談のみの場合や、具体的な治療法を知りたい方は簡単な検査行う場合もあります。これは患者様の希望に応じて対処しています。費用の目安は1,000~3,000円(税別)です。

2 検査あるいは再相談(30分)

[初診時に相談のみの方]この日に検査を行います。
[初診時に検査された方]具体的な治療法を説明して再相談を行います。
治療を希望される場合は一部装置の準備を始めていきます。この場合の治療費は3,000円(税別)です。

3 治療の準備・装置の型とり(60分)

口腔衛生のための道具をお渡しして、食生活、態癖などの生活習慣をお聞きしています。
歯磨きの練習を開始しし、歯についたプラークが20パーセント以下になることを目標に練習していただきます。

子供さんの場合はとりはずしの装置であることも多いため、早めに装置装着することも多くなります。

4 治療開始

いよいよ治療開始です。
マルチブラケット装置では1ヶ月ごと、発達期治療やアライナー治療では2ヶ月ごとに受診していただきます。

矯正治療中も毎回歯のクリーニングとフッ素塗布をして虫歯予防をします。

5 治療完了

お疲れさまでした。でも治療は完全には終わっていません。
きれいな歯並びが安定するまで保定を続けます。3~5ヶ月ごとに来院していただきます。

6 定期検査

治療終了後も定期的に様子をみせていただきます。この期間に親知らずを抜歯していただくことが多いです。

矯正治療の抜歯について

矯正治療では永久歯を抜歯して治療する場合と、すべての歯を残したまま治療する場合とがあります。

歯を抜く場合

  1. 上下顎が前後的、側方的にずれている
  2. 歯のでこぼこが重度である
  3. 口元が突出している

歯を抜かない場合

成長期に顎の成長を促進したり、歯列を側方や後方に拡大したりすることで、抜歯を避けられる場合があります。
またストリッピング(IPR)といって、歯のすきまを僅かに削ることで歯を並べるスペースを確保する方法もあります。

当院では、まずは抜歯をせず治療していく方法を選択しますが、抜歯をしたほうがよりよい顔かたちや歯並びが得られると予想された場合、抜歯する方法を提案するようにしています。
誰しも、できるだけ歯を抜きたくないのは当然のことだと思いますので、十分な理解をいただいた上で決定していきたいと考えております。

山形矯正歯科医院では患者さまの多様なご要望と信頼に応えられるよう努め、診療を行っております。
舌側矯正(裏側矯正)やアライナー矯正(インビザライン等)などの「みえない矯正治療」、小児期治療などあらゆる治療法に対応します。

歯並びについて困っていらっしゃることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
  2. 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重 要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まります ので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  5. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  7. 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあり ます。
  8. 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  9. 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物) などをやりなおす可能性があります。
  10. あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  11. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えてい る骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。